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THE NORTH FACEを知るクリエイター達へのインタビュー

Oak-to-all-relations
Natalija Ribovic & Toru Fujita

www.oak-to-all-relations.com

Oak-to-all-relations
ヴィジュアル・メディア・アーティストのNatalija Ribovic(ナタリヤ・リボヴィッチ)と、アーティスト兼カルチャー・コーディネーターの藤田央によるカルチャー・プラットフォーム。東京、ベルリン、ウィーンを拠点に、アートを通して地球とコネクトし、さまざまな形態による表現活動を展開。主な活動に、黒田征太郎、近藤等則と共にベルリンで開催した「Pikadon Tokyo-Berlin2007」、その他「汐留SIO-SITE」新キャラクター GIONの提案、トーキョーワンダーサイト本郷展覧会「たこうさぎパルカンピクニック」など。また、THE NORTH FACEと共に、Powwow-aeaa Earth Kids projectを実施。








interview

ベルリンでの展覧会のため、前回はメールでのインタビューとなったOak-to-all-relations。続編となる今回は、東京・目白の緑濃い住宅街にある彼らのアトリエを訪ねた。エコがブームのように捉えられている現在、世間が抱く“クリーン・エネルギー”とはかなり異なる彼らの観点を知り、Powow-aeaa Earth Kids projectに込められた真のメッセージを理解できたように思う。ちなみに、インタビュー内にある『7 Nature Usagi』の紙芝居は下記サイトから見ることができるので、ぜひ。
http://www.goldwin.co.jp/tnf/powwow/


THE NORTH FACE(以下TNF)とコラボレーションするようになった経緯を教えてください。


Natalija Ribovic(以下NR):2006年当時、私は北九州に住んでいて、CCA(セントラル・コンテンポラリー・アート)で制作活動を行なっていました。その頃、THE NORTH FACEストア福岡でアート・パフォーマンスをやらないかと、GAS AS INTERFACEの方を介して声を掛けてもらったのが始まりです。この時行なったのが「Lucky Hill」というドローイング・パフォーマンスでした。
Toru Fujita(以下TF):福岡店の2階はギャラリー・スペースになっていて、そこに「Lucky Hill」という丘を作ったんです。その中にスピーカーを設置して、まるで丘がしゃべったり歌っているようなインスタレーションを行ないました。
NR:オープニングの時は、その丘の周りにA1サイズの紙を30枚ほど敷き、そこに絵を描きました。2〜3時間ほど夢中で描き続けていたら、自然と子どもたちが集まってきて。TNFの本部長である渡辺さんという方がその様子を見て、1年後に「子どものプロジェクトを一緒に考えてくれないか」と誘ってくれたんです。


それが発端となり現在のPowwow-aeaa Earth Kids projectへと発展していったのですか?


TF:今の『7 Nature Usagi』の紙芝居の原型とも言える小さなジャバラ型の冊子を、まずは渡辺さんへ見せ、僕らの考えやアイデアをプレゼンテーションしたんです。そうしたら「僕が描いていたヴィジョンと二人が抱いているヴィジョンは、少しもぶれていない」と喜んでくれて。それから、TNFチームのあらゆるセクションの方々とのプレゼンを繰り返し、アイデアを徐々に進化させ、7匹のウサギが登場しました。
NR:今のウサギたちには顔が無いけれど、次シーズンの新しいストーリーでは全てのウサギに表情を加えています。ウサギには多くの子どもたちと友達になってもらいたいし、そのためには表情があったほうが親近感が増すと思って。


『7 Nature Usagi』の紙芝居を含め、Powwow-aeaa Earth Kids projectのワークショップでは、どのようなことを行なっているのですか?


TF:まずは紙芝居を見せながらストーリー・テリングを行ない、それからワークショップを始めますが、実際の内容はさまざまですね。
NR:例えば、参加している全員が大きな紙の上で寝転んで隣の人と手を繋ぐ。そして、そのシルエットを線でなぞると、その柄は地球の地図のように見えたりするんです。そしてそこに、紙芝居から感じたことを子どもたちの思いのままに描いてもらいます。最終的にはその大きな紙がトンネルなど違う形になったり。始めのうちは躊躇する子どももいるけれど、大切なのは、やってみること。完璧じゃなくてもいいし、うまく描けなくてもいい。まずは、諦めずに挑戦してみること。そうした経験をすることで、「人と繋がること、自然と繋がること、宇宙と繋がること」を、いつか理解できる日がくると思っています。
TF:とはいえ、子どもは僕らがやろうとしていることを最初からわかっているんですよね。だから、多くを説明する必要はない。少しだけインプットすれば、子どもの箍が外れるのはとても簡単。そして、そうした子どものパワーがお母さんにも伝わり、大人たちもだんだんその気になってくるんです。最近強く感じているのは、子どもたちだけではなく、そうした子どもを囲むお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんへも、きちんと伝えていくことが大事だということ。だから、「子どもへ伝える」というよりは、「子どものから外側へと広がっていく」プロジェクトなんだと感じています。
NR:私たちの内にあるパワーは一貫したものであっても、アメーバのように常に姿を変え、流れ巡るものだと思うんです。そして、その内にあるパワーを感じ、自身のルーツを深く見つめることで、必ず新しい発見や理解に出会うことができる。それが、クリーン・エネルギーや宇宙の心との繋がりであったり。こうしたことは、決して本から学べることではなくて、自身を見つめることでしか経験できないんだと思います。


子どもたちと接することで、子どもたちから学んだことや感じたことはありますか?


NR:それはもう、たくさんありますね。自分が子どもの頃見ていた世界と比べ、今見ている世界は、現象や情勢を理解するのが難しいほど複雑。だから、実際であれば、年齢の差や視点の違いにより、大人と子どもが繋がることは難しいのかもしれないけれど、“アート”というメタファーを介することで、同じ観点でコミュニケーションができ、繋がり、宇宙からのクリーン・エネルギーを共有することができるんです。
FT:僕らはこのプロジェクトで、宇宙のアカシック・レコード(宇宙の全存在についての過去〜未来への歴史、その全記録を指す概念)と繋がるための行為を、子どもたちと一緒にやっているのかもしれないですね。


現在、二人にとってTNFはどのようなブランドですか?


NR:コンテンポラリー・アートのシーンにいた私にとって、TNFチームと出会う以前は、アウトドア・ブランドだという認識程度しか持っていませんでした。その後、TNFチームの方たちと人間同士の関係を築いていくことで、徐々にTNFの姿勢やメッセージを理解するようになりました。だから、個人と個人の出会いが枝葉のように広がり、現在のPowwowに繋がっているんですよね。また、TNFのような巨大企業とコラボレーションすることで、私たちだけでは到達できない伝達力を得ることができ、多くの人々へメッセージを伝える機会をいただきました。
TF:TNFは、本当にいいポジションを確立していると思います。テクノロジーを深く追究し、それら最先端の技術を融合させながら、自然の中で最も過ごしやすい状況を作るものを提供している。また、それを妥協せずに続けていくことで、自然の素晴らしさや、自然からでないと得れないものを、プロダクツを通して伝達している。それは本当に意味のあることだと思っています。それに、TNFでなければ、僕らのようなユニットとコラボレーションをしてくれなかったかもしれませんよね。


今後、二人がTNFへ期待することを教えてください。


TF:TNFが大規模な野外の音楽イベントを開催したら、きっと面白いでしょうね。あと、TNF主催によるPowwow aeaaのキャンプを実施してみたい。それから、ネイティヴ・アメリカンによる本物のPowwowというセレモニーを、TNFの方と一緒に見に行きたい。そこで、ネイティヴ・アメリカンたちに「僕らもこういうことを始めています」と伝えることができたら素敵ですよね。
NR:TNFには、これまでと変わらずオープンな姿勢でいてほしいです。アウトドア・ブランドだからこそ、彼らは大自然の中で過ごす機会が多く、それは、自然の声へ深く耳を傾ける絶好のチャンスなんだと思います。そうして知り得た自然の声を広く伝えていってもらいたいし、また、自然の声に触れ、自然のエネルギーを感じる機会を、より多くの人たちへ広めていってもらいたいと思っています。
TF&NR:国や国境、人種や宗教、アイデンティティという境界を越えて、東ー西ー南の全ての方角の世界と繋がっていってほしいですね。そして、アートやサイエンス、テクノロジーやスピリチュアリティなど、あらゆる分野の可能性をさらに広げ、地球人として自然と共存するための「Spirit - Nature - Technology」というメッセージを世界へ向けて発信し続けてほしいと思います。また、Powwow aeaa Earth Kids Projectを通して、自然、地球、そして宇宙の不思議や素晴らしさへの興味を、より多くの子どもたちが抱いてくれるよう、メッセージを届けてほしいです。
どうもありがとうございました。今後とも、Powwow aeaa Earth Kids Project、7 Nature Usagiをよろしくお願い致します。

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