November 11, 2007 | Interview
数年ぶりに来日するZakee
Shariffへの誕生日プレゼントと、6月に結婚した彼女の新しい門出のお祝いを兼ねて、ラフォーレ原宿に10月10日〜28日まで
ZAKEE☆SHARIFFの期間限定ショップがオープンした。たくさんの想いが詰まったショップには彼女のコレクションの他に、マグカップ&ディッシュ
の限定ブレックファスト・セットや auから発売されたソニー・エリクソンW53SのZakeeデザイン携帯、MEDICOM
TOYとのコラボレーション・マスコット、アート作品などがディスプレイされている。満面のスマイルで登場したZakeeは"LOVEオーラ"にあふれて
おり、彼女が生み出す作品にまでそのパワーが伝わっているように感じた。3日間という短い滞在期間の中、ショップの前でインタビューに答えてくれた。
Zakee Shariff
ロンドンを拠点に活動するアーティストZakee Shariffは、テキスタイル・デザイナーとして経験を積んだ後、1993年に自身のスタジオを設立。以後、フリーランスとして数々のファッション系クライアントの仕事を請け負う。96年に自身のブランド『ZAKEE☆SHARIFF』、2001年にセカンドライン『Maggie』をスタート。05年には活動範囲を広げ、現在ではファイン・アート、イラストレーション、テキスタイル、インテリア、プロダクト・デザイン、スタイリング、編集、アート・ディレクションなど多岐に渡り活躍中。最近ではコカ・コーラ社に依頼されて作成したホームウエア・ラインがアメリカで展開され、来年日本上陸予定。
——ショップの壁紙にもなっている"スター"と"スカル"のモチーフを以前から多用していますが、どうしてですか?
Zakee Shariff(以下ZS)
この2つのモチーフは大切な人を象徴しているの。特に"スター"には、大切な人が星になって自分を見守ってくれている、という思いが込められている。幼い頃から星にスピリチュアルな部分を感じていたの。また"スカル"は死を意味するけど、メキシコでは死は新しい誕生と裏合わせで、すごくポジティヴでハッピーなモチーフなのよ。つまり、"スカル"=誕生。今回のお店は新たな出発や生まれ変わりといった意味で「re-birth」をテーマにしていて、"スター"と"スカル"に込められた意味と思いを散りばめているの。アル・ニューマンとの出会いはとても運命的な事で、彼と結婚したことは、人生のひとつの集大成を迎えたように感じているわ。進むべき道筋を導いてくれて、再出発するような気持ちになったからね。
——結婚したことでクリエイションに変化はありましたか? また、旦那さんから影響を受けていることがあったら教えてください。
ZS
作風が変わったとは思わないわ。とは言っても、今まで以上に愛情を込めて"LOVE"色の強い作品を作るようになっているのは確かね。私の彼に対する想い、彼の私に対する想い、2人の関係、そんな気持ちが自然に強く出てきていると思う。au 携帯のデザインにもなっているJar Zakee Starというラスタ・カラーの作品群は、レゲエDJでもある彼と出会った当時に作ったもので、彼の影響をかなり受けているわね。
——今、人生の中で一番大切なことは何ですか?
ZS
赤ちゃんがすごく欲しい。もし赤ちゃんができたら、バランスをとりながら作品制作をして、人生を素晴らしい形で歩んで行きたい。今、とても幸せな気持ちで満たされているの。
——しばらく休止していた洋服のコレクションを再開したきっかけは?
ZS
洋服のデザインを中止した理由は、洋服だけではなく違った分野で自分の世界を発信していきたいと思ったから。アート活動と同時に、いろいろなファッション・デザイナーとコラボレートして楽しみながら仕事をしていたものの、他人の意見を取り入れなければいけないことに対して少しフラストレーションが溜まっていたのね。私の世界を100%表現できるコレクションが必要だったわけ。
——コラボレーション活動、プロダクト制作、編集などファッション以外の活動は、アート制作に影響を及ぼしていますか?
ZS
様々なフィールドで活動することによって、とてもインスパイアされているし、可能性を見出したわ。例えば、自分のドローイングをマスコットやマグカップ、携帯にプリントすることができた。洋服だけだったら、チャレンジ精神もファッションという枠内に限定されていたかもしれない。多くの機会を得たことで、表現の幅が広がったと感じているの。これからもいろいろな形で自分のプロダクトを広げていきたいわ。
——旅好きと伺っていますが、都会と田舎とどちらが好きですか? また、どこの土地が一番良かったですか?
ZS
都会のカルチャーに触れること、大自然を感じること、両方のバランスを取ることが大切だと思っているわ。ハネムーンで行ったジャマイカもすごく良かったけど、やっぱりタイが一番。コージャムというピピ島からボートで行く小さな島に滞在したの。素敵な人々に出会えて、食事もおいしくて、自然も素晴らしいし、大好きな場所だわ。
——旦那さんはレゲエDJですが、どんなジャンルの音楽が好きですか?
ZS
ジャンルにはこだわらない。今回のコレクションは、Joni Mitchellやレゲエにインスパイアされて作ったの。アルがこのコレクションを表現したミックスCDを作ったから聴いてみて。音楽からは多くのインスピレーションを得るからドローイングのときは絶対に必要不可欠。プリントは体力的にも少し大変な作業だから、HIPHOPを爆音で流しながら仕事しているのよ。スタジオの外でHIPHOPが聞こえたら、通行人は「プリンティング・タイムだ」ってわかるわね。(笑)
——今回のコレクションではどのピースが好きですか?
ZS
今日着ているワンピースが一番好き。このモチーフをドローイングした時、とても楽しかったのを覚えている。タイの夜空にインスパイアされたこの"STARDUST"プリントのタイガーは、実はアルを象徴しているの。
——これからのプランは何かありますか?
ZS
ドローイングを施したプロダクト制作や、ギャラリーでの発表など、バランスを取りつつ実行していきたい。現在はAtoZの"ファッション大辞典"をアルと制作中で、来年にはお披露目できると思うわ。アルの頭文字がA、私の頭文字がZ、そういった意味でも私達の出会いはとても運命的な事で、スペシャルな大辞典になると思うから、楽しみにしてて!また、私にとって日本は、あらゆるジャンルのプロダクトとコラボレーションをする機会を与えてくれる国でもあるの。ファッション・デザイナーとして認識されているけど、インテリア、アクセサリー、アート、本とジャンルを分けずに様々な分野でコラボレーションをして、私の世界を表現していきたい。今回、実現したブレックファスト・セットみたいな形でね。
問い合せ先
Make Art Your Zoo
東京都渋谷区猿楽町13-5 代官山ステラハウス2F
03 3477 5336
www.mayz.jp
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