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Piet Hein Eekl |
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環境と車について議論することはいいことですが、時には矛盾が生まれて、間違いを犯すことになりかねません。デザイナー(アーティスト)であり、企業家でもある私としては、理解できる観点を持ちながら、人々に考えさせることが大切だと思います。デザインに関する議論は、環境に優しい材料を使って、製品の持久力を高めるということに集中しています(もちろん、これも解決方法の ひとつかもしれません)。
でも、もっと大切なのは、人間の生活について考えることなのです。
西洋社会では、多くの人が必要のない贅沢に囲まれた日常生活を送っていることに気が付いていません。職場の近くに住まずに、毎日通勤しています。そのために車に乗ることで、時間を無駄にして、石油や消費物を無意味に使って、道路のようなインフラにお金をかけているのです。こういった問題を解決するために誰もが考えることが、もっと効率の良い車を製造することとか、インフラの整備を拡張することなのです。でも、職場の近くに住むだとか、誰かと一緒に車で通勤して費用をシェアするだとか、車の代わりに電車を使うといった議論にはなりません。贅沢ではなく、権利なのだと思っているようです。でも、贅沢にすぎません。お金があれば車で移動できるし、なければできないのですから。
第二次世界大戦が終わってから、人々は社会を立て直すためにがんばってきました。切迫した大きな問題がなくなると、省力的に仕事をしてお金をもうけることが大きな関心ごととなりました。効率を上げて、一所懸命に働くことでそれが達成できたのです。今日では、私たちはかつてないほどのすべての贅沢を手に入れています。あまりお金を使わないようにすることについては、考えようともしません。もっと少ない労力で、製品やサービスが作られるのです。働くことが大切で、材料は大切ではないために、残ったものは大量に捨ててしまいます。将来はその反対になるかもしれません。つまり、どんな材料も大切にされて、労働力が安くなるのです。そうすれば、大きな社会変化となるでしょう。(オランダでは、教育および健康という分野ですでに問題が生じています。教えたり、世話をしたりするためにロボットやコンピュータは使えないのです)。
「レフトオーバー(残りもの)」プロジェクトで、私たちは視点を変えてみました。残り物こそが価値があって、働くことは意味がないように振舞ってみるのです。これはアート・プロジェクトとしてはじまったのですが、人々はその意義を理解して、共感してくれます。違うアプローチなのだとわかってくれるのです。そのために多大な努力が必要なことに共感してくれるよう願っています。
働くことの意義について考え直せば、大きな変化が生まれます。そうしなければ、外的な力によってそうせざるをえない状況に追い込まれるだけです。
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Committee 1967年オランダに生まれる。1990年アイントホーフェンのインダストリアルデザイン学科卒業。1993年にv.o.f.companyを設立。自然木や工場廃棄物などの廃材から、彼の美の感覚と機能性を融合した作品を生み出している。 |