日本では、荷物を持ち海外旅行に出かけることはとても憂鬱です。空港に着くまでは、とにかくハッスル。意味のない数段の階段がなんと多いことか。ところが仕事で何どもヘルシンキを訪れるうちに、あることに気が付きました。ヘルシンキでは何となく楽なのです。これといって目立った違いがあるわけではありません。デザインが人間サイズで無理なくできているのです。デザインのためのデザインは一切ありません。階段が少ないので、スーツケースを持ち上げる回数も違います。何気なくドアの取っ手が上下にあったり、道路が広がったり。シンプルなのに使いやすい、これって国民性なのでしょうか。トランクを使うときには必ず車を降りて手伝ってくれるタクシー運転手も含め、人と町のデザインが一体となって親切なのです。フィニッシュ・デザインの主役は、いつも使う人です。
デザインが感じられるお勧めスポットですか?まずはアカデミア書店2階のカフェ・アアルト、それとデザインフォーラムを中心とするデザイン・ディストリクトでしょう。ヘルシンキを楽しむ秘訣は歩くこと、多くのスポットは徒歩園内です。ね、人間サイズなんです。
フィンランド政府観光局 能登重好